読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

人は彼女を活動家と呼ぶ / They call her an "Activist"

活動家:誰かが片手に握ったマイクをペンライトに持ちかえただけの、 只の人の意。EXOにハマりGOT7を愛で、防弾少年団を口ずさむ。

[DOCUMENT]活動家の誕生③〜12月の奇跡とスノードームの欺瞞〜(二年前の日記)

DOCUMENT EXO おまる

活動家への軌跡、書き溜めていた3つこれが最後。

最後まで読んで続きが読みたくなりましたが、当時の私は3つ書いて力尽きたようです。

昔の私に往復ビンタを食らわせたい。

 

 

misojiandshimeji.hatenablog.com

 

 

misojiandshimeji.hatenablog.com

 

f:id:misojiandshimeji:20160217053316j:plain

 

事前録画(EXO12/21音楽中心)+SMTW(EXO12/24)後記 
前編 ③スノードームの欺瞞

*事前収録参加に必須な『12月の奇跡』CDを求め、クリスマスムード溢れる街を彷徨う在宅ぺん。
スノードームが見せた儚い夢と、たった2枚のCDを買うために潰えた二日間。


***************

<ファースト・トライ―近所のCD屋―>


クリスマスイブ、すなわちライブ当日の2日前、
おまるは近所のCD屋に『12月の奇跡』を買いに行った。


物質に魂は宿らない派、曲はCDよりも音源DL主義、
平たく言えばのケチな在宅主義のおまるにも、差し迫って現物のCD2枚が必要であった。

なぜなら、なっちゃんが、EXOが出演する音楽番組、とりわけ事前録画への参加を、
それはそれは激しく希望していたからである。

事前録画には、ゲリラ的に行われるメールでの応募に加えて、その時々の「携行品」があることをおまるは初めて知った。

携行品の規定が、『12月の奇跡』で活動していた頃は
「DL音源」と「ペンライト」であった。

それが、CD発売後しばらく経っての後、
ある日「CD現物」と「ペンライト」に変わっていたのだ。

さすがのおまるも、「これは付き合いだよ、友人同士の付き合い。」との大義を胸に、CD屋に歩を進めざるを得ない、といった運びである。

事前録画の集合場所では、携行品装備の是非によって入場順が決定され、それぞれ番号が振り分けられるという。

LIVE会場でしか購入できない携行品その1であるペンライトを、おまるとなっちゃんは持っていなかった。

事前録画の会場でペンライトが販売されることもままあったが、不運にもその日は販売なしである。

ペンライトが無いとなると、せめてCDだけでも何としてでも手に入れなくてはいけない。


おまるは、生唾をゴクリと飲み込み、零細CD屋の暖簾をくぐった。



店先のおばちゃんに「エクソの新しいCDありますか」と声をかけると、

「おー、最後の一枚だよ」と、正方形のBOXが両手に渡される。


久々に感じる、少々重めの「CD」の感触。おまるは懐かしさを覚えた。

しかし、なっちゃんと自分のCDを確保するには、まだ一枚足りない。


「さっき買いに来た女の子が、2枚買うか悩んだ末に結局1枚だけ買ったんだよ」

おばちゃんの発言を聞き、おまるは驚いた。


(この時期でもまだCDを買う人、それも複数買いが後を絶たないということか…。)


これと同じ感想を、おまるは翌日もすることになる。




ここで、おまるは自分が重大な勘違いをしていたことに気付いた。

エクソぺんが口をそろえて呟いていた「スノードーム」。

12人メンバー各々のソロバージョンと、全員がいる完全体バージョンがあるスノードーム。
頻繁に交換希望のRTが流れてくるため、おまるもその存在を認識はしていた。

スノードーム。

哀れDL派在宅主義のおまるは、それがひんやりとした重量を持ち、キラキラした世界が広がるあれのことだと思っていたのだ。

しかし、手渡されたのは正方形の箱1つのみである。

この中にスノードームが収まっているとは到底信じがたい。


「あの…スノードームがついてくると聞きましたが」

「そんなの無いよ!」


(…はて)

(先行予約特典とかなんかな…)

(でも皆、未だにスノードームスノードーム言うてるぞ)

(…どうせなら、スノードーム、欲しかったな…)


無くて当然であった。


それは、CDケースの中に薄く収まっていたのだから。

それは、「スノードーム」を名乗る厚紙であったのだから。



(い、印刷物かいな!!!!!!!!!)



事実を知ったおまるは、欺瞞を感じた。

ネイチャーリパブリックがハリボテのメンバーミニチュアを、
「パズルフィギア」と称して複数買いを仕向けるのと同程度の欺瞞を感じた。


ただ、CDに特典で付いている限りにおいて、
厚紙のほうがやや罪が軽いと言えるであろう。


おまるは、気を取り直した。



しかし、再三確認するようであるが、
事前録画に向かう人員はおまるだけではない。

福岡から飛びたたんとするなっちゃんの分のCDも確保しなくてはならないのだ。

明日、隣駅の大きなCD屋に行って、自分の分も買わなくては。

そう決意し、おまるは床についた。



***************


<セカンド・トライー隣駅のCD屋ー>



翌日の夕方、既に日が落ちかけた時分、おまるは隣町の大型書店に急いでいた。

今日こそ、CDをもう一枚買って、都合2人分の観覧参加条件を整えなくてはいけない。

昨日と同じ轍を踏んではいけないと、予め店舗には電話を入れ、『12月の奇跡』CD在庫の存在は確認済みである。


…イヤホンからは、TVアプリで視聴中の『ミュージックバンク』スペシャルが流れていた。

Girl's DayとVIXXがコラボステージをお送りし始めたのを知って、おまるは思わず画面に見入った。


コラボステージは、Trouble MakerのNowであった。

しばらく見ない内に、Girl’s Dayは一層女性らしさを増し、ダンスに揺れる身体の曲線は、それはそれは魅力的であった。



…彼女たちの魅力に見とれると同時に、おまるは瞬時VIXXぺんに成り代わっていた。


すると、不吉な鼓動に胸は鳴り、悲しみが頭部を満たし始めた。


(ビクスよ…こんな魅力的な子たちと踊るお仕事して…何かが生まれたらどうすんのや…!)

(メンバー見るの楽しみにKBSホールに来たのに、私らペンやなくてミナちゃんを見るわけ!!?)

(ちょ、このボブの子、露出しすぎちゃう?)

(…しかし、か、かわいいな…Girl's Day…)


4対の男女が官能的に舞うその様子は、小さな携帯の画面を以ってしてもなお余りある衝撃をおまるに与えた。


(…もし、もしやぞ。万一これがEXOだったら…)


おまるの心は、瞬時に暗澹たる荒野に様変わりした。

草木は枯れ、惑星の軌道はあらぬ方向にずれ回り始める、
いまや、焦点を失った眼球には、大洪水が起こりかけていた。

しかし、おまるは当初の目的を全うするため、ダークサイドに落ちかけた心に鞭を打ち、一心に『12月の奇跡』を目指した。



クリスマス前の大型書店は、浮かれた様子の客でごった返していた。


CDコーナーに急ぐと、EXOツリーのポスターと共に、
「『12月の奇跡』はカウンターにて(ポスター付き)」との文言があった。



(べ、別売り…)

(平積みではお取り扱いできないレベルの人気…!!)



おまるは再び戦慄した。想像以上の人気である。



すると、後ろからCDを探しに来たらしい若い女性2人組の会話が聞こえてきた。


「ある?」

「これかな…?」


彼女たちもまた、EXOのCDを求めに来店した様子だ。


ただ、友人にプレゼントするらしく、アルバム『XOXO』を探していると見えた。

うるろんが入ったリパケバージョンを手にとった彼女らは、その値段を見て

「高っ!無理!こんなの買えない!!」

と棚に戻しては、件の友人に電話をかけ、何かを問い合わている。


(そうそう、それブックレットいいんやけど、高いんよねぇ〜)


おまるは、状況を見守ることにした。

しばらく経って、その女の子は先ほど「高い!」とゴチたうるろんリパケを手に、レジに向かっていた。
どうやら、買うことにしたようである。


(いやいや、いい買い物やぞ。よかったよかった。)



おまるも、とりあえずレジに向かうことにした。


レジカウンターにて「『12月の奇跡』下さい、韓国語バージョンで」

と伝えると、店員はカウンターの後ろにある棚に向かった。


…そこには、色違い2パターンの『12月の奇跡』が、計3枚だけ残っていた。

内訳は、韓国語バージョンが1枚、中国語バージョンが2枚であった。


おまるは、図らずも韓国語バージョン最後の一枚を手に入れることになったのである。


(こ、これも最後か…どれだけ人気なんや)


昨日に引き続き、ソウルの街は、おまるにEXO人気の凄まじさを教えた。


CDそのものを買うことが久しぶりであったおまるは、

やっと2枚の『12月の奇跡』が手に入ったことに安堵しつつも、予想以上である彼らの人気に、段々と不安を覚え始めた。


なぜなら、事前録画を見る権利を手に入れるための「メルリンピック(メール+オリンピック)」が、その日の夜ゲリラ的に開催されることになっていたからである。


(この様子やとメルリンピックの倍率もヤバいことになりそうやな…)


不安に駆られたおまるの指がスマホでEXO公式ページを手繰れば、

「12月21日事前録画観覧のお知らせ(NEW)」という公示が新たに追加されていた。



(で、出たーーーーーーーーーー!!!ゲリラ告知ーーーーーー!!!!)




いまや、なっちゃんの渡韓は、たった数時間の後に迫っていた。
そして、公式に発表されたメルリンピックの開始は午後8時、すなわち1時間後に迫っていた。


…おまるの短い足は、家に向かっての歩みを俄に速め始めた。



***************


③スノードームの欺瞞 終

 

 

(読後記)

…いやあ、今読むと、いろいろと懐かしすぎる。

メルリンピックにスノードーム()、そして、Girl's Dayのボブの子。

今や応答せよ1988で押しも押されぬ人気のヘリちゃんを、この時点では全く認識できていません。

 

ツイッターで「ビクスぺんの気持ちになったら辛い」と呟いたところ、

「ごるでペンだって辛いです!」とリプが来たのも今となっては懐かしい思い出です。