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人は彼女を活動家と呼ぶ / They call her an "Activist"

活動家:誰かが片手に握ったマイクをペンライトに持ちかえただけの、 只の人の意。EXOにハマりGOT7を愛で、防弾少年団を口ずさむ。

[REPORT]GOT7サイン会ウォーズ:エピソード0(ゼロ)~蚕室の狂った磁場~中篇

前篇をまだお読みでない方はこちらから:

misojiandshimeji.hatenablog.com

 

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[5行で分かるあらすじ]

サイン会は人の行くものだと思っていた筆者、Kポぺん歴10年目のおまる。

参加者の流す写真を見てニヤついては、森の奥で「おいらも、いつか行きたいものだなあ、サイン会。」と呟くばかりであった。

2015年晩夏、その「いつか」が「今」になった。

GOT7の蚕室サイン会。母さん。私、今、がっせに会いに行きたいです…!

 

 

 

******************

 

8月31日。ティーンの皆は夏休み最終日。おまるにとっては決戦の日である。

何のか。GOT7サイン会の申し込みの、である。

 

毎回、サイン会は3日ほどの幅で申込日が設定され、指定の店舗でCDを購入しなければならない。31日は、その最終日であったのだ。

今回指定されたのは、蚕室M2U(エム・トゥー・ユー)。蚕室。読みにくいだろうが、カイコシツではない。チャムシルである。

オリンピック公園内で催される コンサートの城下町として、Kポペンにその名を知られている地域だ。

 

ここ数年蚕室は第2ロッテワールドの建設や地域全体の開発事業により、次々と新しい建物が出来ている。勢い、地価も高騰の一途をたどっているが、同時に地盤沈下の危険もささやかれているらしい。まあ、そんな話は本筋とは一ミリも関係がないので放っておこう。

 

蚕室M2Uもまた、ここのところ新たにオープンした「ロッテワールドモール」の中に位置していた。ここは映画館やレストラン、ハードロックカフェまでを備えており、複合レジャー施設としての役割を担っている。

もちろん、これらの事実は、シャレオツな地域、ホットなスポットに疎いおまるが、今調べて知った事実なので、8月31日に蚕室を目指し地下鉄に乗る彼女はまだそれを知らない。

 

基本ソウルの地図が数年前なおまるにとって、蚕室のCD屋といえば駅チカの教保文庫であった。行けば何でも揃う、安心安定の教保文庫。もちろん、脇目もふらずまっすぐそこに向かう。おまるは、細かいことは余り気にしない性分であった。

 

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来たものをホッとさせる教保文庫蚕室店

 

 

CDブースを見つけて、チラチラとあたりを見渡すも、GOT7のGの字も見当たらない。

慌てて携帯電話からJYPのアーティストサイトFan'sにアクセス。サイン会情報を見返す。

 

 

(…反対方向やがな)

 

 

そもそも、M2Uが教保文庫系列ではないことに、最初から気づくべきであった。

 溜息を一つ付き、ロッテワールドモールと示された建物に向かう。

 

10分ほど歩いて駅を挟んだ逆サイドに出て、件のモールに到着。

 

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デカい。天井が高い。人がいない。まさに上のニュース素材+店員+チラホラ見え隠れする客がいる程度。

 

 

(これ、平日の丸ビルやないか…)

 

ロッテワールドモールの名誉のために言っておくと、丸ビルよりもその規模は大きい。

 

 

館内地図を頼りに、閑散としたモールを放浪するおまる。

モール内の大規模書店に辿り着き、やっとCDコーナーに辿り着いた。

かとおもいきや、ここにも見当たらぬGOT7の文字。

 

(おま氏、この調子ではCD購入すらままならないのでは)

 

悪しき予感を振り払い、もう一度館内地図を舐めるようにためつすがめつ見返す。

言い忘れていたが、おまは、地図を読めない女でもあった。

と、同じ階にK-popショップのような店舗がある。どうやらココらしい。

 

既に、おまるのライフは尽きかけていた。 

広い大きいも良いことばかりではない。

 

この時点で、蚕室に到着して既に一時間半が経過しようとしていた。

 

**********

 

身から出た錆とはいえども、幾多の艱難辛苦を乗り越え、這々の体でロッテワールドモール内のCD売り場に到着。

レジ付近には既にGOT7ファンと思われる少女達(一部not少女)がうろついている。

目立たぬようにそれとなく近づき、彼女たちもまた様子を覗いに来ていることを把握。

 

CD屋付近のベンチに座り、今一度携帯電話を手に取る。

ファンコミュニティやDCインサイド(韓国版2chのようなもの)を見て、

サイン会絡みの投稿を細かくチェックする。

といっても、「今買ってきたけど◯◯番だった」という情報の他は、皆同じような悩みの吐露である。

 

今までは対岸の火事、今日は我が身に迫る業火。

爪先がちりちりと焼けるような焦りを感じつつ情報収集に精を出す。

 

同時に、複数のアガセ友に連絡を取り、サイン会情報を共有。

今回参戦しない友人も、耳に入った情報を共有してくれる。

ありがたい。次は私もきっとみんなに恩返しをするんだ。と、鶴のような気持ちでLINEをする。

 

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日本のアガセ友は、それぞれ数十枚のCDを闇の組織aka代行に予約をしていたが、

その後も先方とやり取りを続けて最終的な枚数を決定していた。

 

CD屋に集い、売れ行きを見守る現地ペンと同じく、いわゆる海外ペンである彼女たちもまた、闇の組織とのやりとりという心臓に悪いゲームにベッティングをしているわけである。

 

現地購入派であったおまるは、売り場付近のベンチでLINEに精を出しつつ、

ちらちらとレジの方を窺っていた。相変わらずレジ付近には人が絶えず、後方のカフェスペースには虎視眈々と様子を注視しているファンたちが構えている。

 

横を向くと、既に腹を決めCDを購入した少女らが、大きな袋から数枚ずつモノを取り出し、開封の儀を行っている。シークレットファンミーティングはもう終わっているというのに、いちいち中のトレカを整理しているのだ。帰ってからでもいいのではと思うが、もはやそのせわしなさが気持ちがいい。というか早く買えや、私。

 

必死のパッチでサイン会情報の検索に費やしていた精が尽きかけた頃、

いきなり隣に座った20代後半の女性が声をかけてきた。

 

女性「お姉さん、そのネックレス、何か意味あるんですか?」

おま「はい?(オゥフ…!?)いいえ、特に…」

女性「なんだか素敵だから…どこのですか?」

おま「あ、ええと、これは、イルボン(日本)で…」

女性「そうなんですか〜時計も可愛いし?^^何してるんですか?」

おま「ええと、とっ友達を待っていて…」

 

(この女、一体……ハッ、サタンの使者!?!?!??!)

 

健やかな精神を失ったおまるは、正体の分からない一市民を宗教の勧誘と怯えるくらいには思考が弱っていた。結局、ニコニコと話しかけて来た同年代の女性にも怯え腰で「トッットモダチとヤクソクが…」とキョドり下を向く始末。もしかしたら新手のロマンスないしは友情の始まりだったかもしれないのに(鞄の中の携帯充電器を借りたかったのかもしれない)。チャンスの神様の後頭部はいつもハゲているのだ。

 

気づけば、売り場前のベンチに居を構えたの午後6時頃より既に2時間が経過していた。

一蓮托生を誓ったアガセ友(代行購入)からは「ちょっと仮眠するわ」とのLINEを境に連絡が途絶えていた。

 

ここに来て、おまるのCPUは急激に弱り始めていた。

もう、何枚買っていいのかもわからないし、

そもそも、サイン会で何を話すのかという根本的な疑問が頭をもたげてきた。

 

朦朧とし始める意識の中「サイン会」という概念が脳内でゲシュタルト崩壊を起こしかけ、

いつの間にかおまるは、韓国語でラップを口ずさんでいた。

 

어때 넌 어떻게 하고 싶니

이 순간의 감정에 흔들려서 아예 안 살 것인지

I don't know 하지만 내 생각엔

넌 꼭 살 것만 같애 너 아니고 갓세븐 때문에 

이 팬싸에 안 갈 수가 없대 yeah

 

ねえ、お前はどうしたいの?

一瞬の感情に惑わされて一枚も買わないつもり?

I don't know でもオレ的には

絶対買うと思うよ お前っていうかガッセブンのタメ

このペンサ、行かないわけないじゃん yeah

 

ペク・アヨン<이럴거면 그러지말지>のラップパート 作詞:おま

 

LINEには、自作のラップをアガセ友に送りつけた記録がこのように残っていた。

客観的に見て、かなり正気を失っている。

というか、CDを買いに行った結果、ロッテモールのベンチで一人ラップメイキングに精をだす姿は、もはや奇行の成れの果てと言って差し支えないであろう。 意識が朦朧としている割にはちゃっかりラップを文字にしたためていた点に、ダイイングメッセージ的な何かを感じないでもない。

 

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元々そのパート歌ってた人、Young.K、通称キャナダ

 

刻々と時間は過ぎ、決断の時10PMが迫っていた。

果たして、おまは何枚のJUST RIGHTを購入するのか。

そもそも、CDを1枚でも買って家に帰れるのか…!?!?!?

 

 

***************

 

今回も筆は進むが話は進まない

次回こそサイン会に当選したいよ、Kポの神様

 

ここまでお付き合い下さった酔狂な皆さまにお礼を申し上げると共にお詫びも申し上げます。

 

最後に、TUBEのシーズン・イン・ザ・サンに合わせて、サイン会レポ言います。

サイン会レポ〜したい〜サイン会レポした〜い〜

GOT7の〜サイン会〜レポしたい〜yeah yeah

サイン会〜レポし〜たいい〜サイン会レポ言うよ〜

サイン会のレポ!!次回言うよ〜〜〜

 

 

\次回言うんかい/

 

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それでは、エピソード0<後篇>で!

 

misojiandshimeji.hatenablog.com